保冷剤を再利用した消臭剤の効果と作り方、安全に使うための注意点
ケーキやアイスを買った時にもらえる保冷剤は、消臭剤として再利用できるのをご存知でしょうか?
保冷剤の中には、オムツや生理用品に使用される吸水剤に水を含ませた高吸水性ポリマーと呼ばれるジェル状の物質を使用したものがあり、高吸水性ポリマーは表面が凸凹しているため臭いを吸い込んで取り去る(吸着する)働きがあるため、一部の保冷剤は物を冷やすだけでなく、消臭アイテムとして再利用することが可能です。
今回は保冷剤を消臭アイテムとして再利用する方法を解説します。
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そもそも保冷剤の中身は何?
保冷剤には消臭効果があると言われていますが、そもそも保冷剤の中身がなんなのか気になっている方もいるのではないでしょうか。
保冷剤といっても、実は凍らせるとカチカチになる保冷剤と、カチカチにならない保冷剤の2種類があり、それぞれ中身が異なります。
凍らせるとカチカチになる保冷剤の場合、中身はオムツや生理用品に使用される吸水剤に水を含ませたジェル状の物質である高吸水性ポリマーです。
一方、凍らせてもカチカチにならない保冷剤の場合は、エチレングリコールやプロピレングリコールという物質を使用しています。
凍らせてカチカチになる保冷剤とならない保冷剤のうち、消臭剤として使用できるのは凍らせるとカチカチになる保冷剤です。
凍らせてもカチカチにならない、柔らかいままの保冷剤に使用されているエチレングリコールやプロピレングリコールには消臭効果がないため、消臭剤として使用できません。
それどころか、誤飲すると体内で有毒する恐れがあるので、エチレングリコールやプロピレングリコールを使った保冷剤は開封しないのが望ましいです。
保冷剤の中身である高吸水性ポリマーには消臭効果がある
エチレングリコールやプロピレングリコールには消臭効果がありませんが、凍らせてカチカチになる保冷剤の中身に使われている高吸水性ポリマーには消臭効果があります。
そもそも、臭いというのは水分にくっつきやすい性質があるため、表面が凸凹になっていて水分を吸収する高吸水性ポリマーには、臭いを吸着しやすい特徴があり、消臭剤として活用できます。
実際に、高吸水性ポリマーはすでに消臭製品としても使われており、主にビーズ型の消臭剤の主成分となっています。
保冷剤を使った消臭剤の作り方
保冷剤を使って消臭剤を作る場合は、まず以下のものを用意しましょう。
①保冷剤
凍らせるとカチカチになる高吸水性ポリマーを使った保冷剤を用意します。
②空き瓶
保冷剤を移すために使います。
空き瓶でなくても深さのある容器であれば問題ないです。
STEP1:保冷剤をジェル状に戻す
凍ったままでは保冷剤を消臭剤として使用することができないため、最初に保冷剤をジェル状に戻さなければなりません。
一度凍ってしまっても常温の場所にしばらく置いておけば、高吸水性ポリマーの保冷剤はジェル状に戻ります。
STEP2:ジェル状の保冷剤を容器に移す
保冷剤の中身の高吸水性ポリマーがジェル状になったら、ハサミで封を開けて中身を容器に移します。
高吸水性ポリマーには有害な成分は含まれていないので、万が一素手で触れてしまっても大丈夫です。
STEP3:臭いが気になる場所にセットする
保冷剤を容器に移したら臭いが気になる場所に移します。
例えば、下駄箱やクローゼットの中、トイレやリビング、冷蔵庫の中などがおすすめです。
【応用】おしゃれにアレンジすることも可能
保冷剤を使った消臭剤はおしゃれにアレンジすることもできます。
アレンジとしては次のような方法があります。
◎アロマオイルを使えば匂い付きの消臭剤に
アロマオイルを5〜10滴ほどジェル状になった高吸水性ポリマーに垂らして割り箸で混ぜれば匂い付きの消臭剤が作れます。
◎絵の具・マニキュアなどを混ぜれば色付きの消臭剤に
絵の具・マニキュアなどをジェル状になった高吸水性ポリマーに混ぜれば色付きの消臭剤を作れます。
◎ラメ・ストーン・植物(小さくした葉や花)を入れればインテリアに
匂いや色をつけるだけでなく、ラメやストーン、小さくした葉や花を入れれば見栄えがよくなるので、インテリアとして楽しめる消臭剤を作ることができます。
保冷剤を消臭剤として使うときの注意点
保冷剤を消臭剤として再利用する場合はいくつか注意することがあります。
必ず高吸水性ポリマーを使った保冷剤を使う
先述したように、保冷剤の中には高吸水性ポリマーではなくエチレングリコールやプロピレングリコールを使用した保冷剤があります。
エチレングリコールは誤って体内に入ると有毒化しますし、プロピレングリコールは薄めて使えば問題ないものの、濃度が濃くなると有毒性があり大変危険です。
消臭剤を作るときはは凍らせても柔らかい保冷剤を使わないようにしましょう。
小さな子供やペットが誤飲しないようにする
高吸水性ポリマーは水分を吸うと膨張する特性があるので、誤って飲み込んでしまうと膨張して窒息してしまう恐れがあります。
小さな子供やペットが誤飲しないように手の届かない場所においたり、「食べるな危険」というようにゼリーと間違って食べないように注意書きをしておきましょう。
捨てるときは燃えるゴミに捨てる
保冷剤として使った後、処分する際は必ず燃えるゴミに捨てましょう。
水分を吸うと膨張する高吸水性ポリマーを流しやトレイに捨ててしまうと、膨張して詰まってしまう恐れがあります。
必ず、使った後は燃えるゴミとしてゴミ箱に捨てましょう。
消臭効果が持続するのは2〜3週間
保冷剤を消臭剤として再利用した場合、消臭効果が持続するのは2〜3週間ほどです。ある程度期間が経ったらきちんと交換するようにしましょう。
もっと安全に消臭したいときは?
保冷剤は消臭剤と再利用することができますが、誤飲すると窒息してしまうため小さなお子様やお年寄り、ペットがいるご家庭の場合、ちょっと使うのに不安があるかと思います。
そんな時におすすめなのが次亜塩素酸水です。
次亜塩素酸水はあんしん・安全に利用できる
次亜塩素酸水とは、除菌・消臭アイテムとして注目されているもので、次亜塩素酸と呼ばれる人間の体内でも生成されている成分を主成分としています。
液性は人の肌と同じ弱酸性であることが多く、万が一肌に触れてもあんしんです。
実際、保育施設や介護施設でも使用されており、小さなお子様やお年寄りがいる環境でも使うことが可能です。
また、次亜塩素酸水の成分はペットにとってもあんしん・安全なので、ペットと暮らしていても問題なく使用できます。
次亜塩素酸水の特徴については、以下の記事でも詳しく解説しています。
こちらの記事も合わせてチェックしてみてください。
次亜塩素酸水は消臭効果が高い
感染症が広まっている影響もあり、次亜塩素酸水は除菌液として使われることが多いですが、消臭アイテムとして高い効果を発揮します。
まず、次亜塩素酸水は生ゴミの臭いや食べ物の臭い、タバコの臭い、ペットの臭い、人間の体臭、トイレのアンモニア臭など様々な臭いに対して作用します。また、新たに香りを付けて臭いを消すのではなく、次亜塩素酸水に含まれる成分によって臭いの原因物質を分解することで消臭するため、臭いが残ったり、臭いが戻ってしまうことがありません。
用途に合わせて様々な使い方ができる
次亜塩素酸水は色々な使い方ができます。
例えば、何かモノを消臭したいときは、次亜塩素酸水をスプレーボトルに入れて吹き掛けて使えますし、壁や床、家具に臭いが付いてしまった場合は専用の噴霧器で噴霧すれば楽に消臭できます。
ただし、専用の噴霧器に入れて噴霧する方法について、厚労省の見解では「各製品の安全性情報や使用上の注意事項等を確認いただき、消費者に御判断いただく」とされています。
次亜塩素酸水を噴霧する場合は、噴霧器や液剤のパッケージに記載されている注意事項を確認してから使用しましょう。
ノロックスであんしん・安全に消臭
ノロックスは第三者機関の評価試験によって有効性と安全性が実証されている次亜塩素酸水です。
特に、臭いに対する有効性は非常に高く、以下の臭いに対して消臭効果があることが認められています。
- 排泄物の臭いの原因であるアンモニアやトリメチルアミン
- 生ゴミの臭いの原因であるメチルメタン
- タバコの臭いや生ゴミの臭いの原因である硫化水素
- 汗やタバコの臭いの原因であるアセトアルデヒド
ノロックスでは液剤を単体で販売しているだけでなく、様々なセットをご用意しております。
例えば、「ノロックスフレアソルスプレーお試しセット」は液剤・スプレーボトル・計量カップがセットになっています。
【ノロックスフレアソルスプレーお試しセット】の詳細はこちら
他にも、専用噴霧器・液剤・スプレーボトル・計量カップがセットになった「ノロックス フレアソルスターターセット」もあります。
【ノロックス フレアソルスターターセット】の詳細はこちら
あんしん・安全に使用できる次亜塩素酸水を販売するだけでなく、用途に合わせて様々なセットをお選びいただけるので、「安全に消臭対策がしたい」という場合はノロックスをご検討ください。