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アルコールで除菌できるウイルスとできないウイルスについて効果を徹底解説

感染症が広まった影響でここ数年、除菌に対する関心が非常に高くなっています。
そのせいもあってか、今までは何気なくやっていたアルコール除菌に、どのくらい効果があるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。

エタノールを主成分としているアルコールは全てのウイルスに対して除菌効果を発揮するわけではありません。

ウイルスのなかでも、コロナウイルスやインフルエンザウイルスなど脂質性の生体膜(エンベロープ)を持つウイルスに対しては大きな効果を発揮しますが、ノロウイルスやロタウイルスといったエンベロープを持たないウイルスに対しては効果が発揮されにくいとされています。

今回はアルコールでなぜ除菌できるのか、どのくらいの効果があるのかなどを詳しく解説します。


目次[非表示]

  1. 1.アルコールにはどのくらい除菌効果があるのか
    1. 1.1.アルコールで除菌ができる理由
    2. 1.2.エンベロープを持たないウイルスには効きにくい
    3. 1.3.エタノール濃度によっても除菌の効果は変わる
  2. 2.除菌効果を高めるアルコールの正しい使い方
    1. 2.1.あらかじめ水分は拭き取っておく
    2. 2.2.手指に使う場合はアルコールをしっかり付けて除菌後は保湿する
  3. 3.除菌用アルコールの保存方法
  4. 4.より効果的に除菌をしたいなら次亜塩素酸水がおすすめ
    1. 4.1.次亜塩素酸水とは
    2. 4.2.次亜塩素酸水にはアルコール以上の除菌力がある
    3. 4.3.次亜塩素酸水は次亜塩素酸ナトリウム液よりも除菌効果が高い
    4. 4.4.次亜塩素酸水の使い方
    5. 4.5.次亜塩素酸水の濃度について
  5. 5.次亜塩素酸水ならノロックスがおすすめ



アルコールにはどのくらい除菌効果があるのか

まずは「なぜアルコールで除菌できるのか」を分かりやすく解説します。

アルコールで除菌ができる理由

除菌ができる理由には、ウイルスの構造とエタノールが関係しています。

そもそもウイルスは、外側を覆う脂質性の生体膜(エンベロープ)を持っているエンベロープウイルスと、エンベロープを持っていないノンエンベロープウイルスの2種類に分けられます。

<エンベロープウイルスの代表的なもの>
・コロナウイルス
・インフルエンザウイルス
・ヘルペスウイルス
・風疹ウイルス
・麻疹ウイルス

<ノンエンベロープウイルスの代表的なもの>
・ノロウイルス
・ロタウイルス

2種類のウイルスのうち、アルコールで除菌できるのはコロナウイルス・インフルエンザウイルスなどエンベロープがあるウイルスです。

アルコールの主成分であるエタノールにはエンベロープを破壊する働きがあって、コロナウイルス・インフルエンザウイルスなどは、エタノールによってエンベロープが破壊されると感染力を失うため、アルコールによって除菌することができます。


エンベロープの解説


エンベロープを持たないウイルスには効きにくい

アルコールはエンベロープを持つウイルスに対して高い除菌効果を発揮しますが、ノロウイルス・ロタウイルスなどには効果が発揮されにくいという側面があります。

ノロウイルス・ロタウイルスなどはエンベロープを持たないウイルスで、表面がカプシドと呼ばれるタンパク質の外殻に覆われています。カプシドはアルコールよりも強いため、除菌効果を発揮することができません。

エタノール濃度によっても除菌の効果は変わる

アルコールを使用したアイテムはたくさんありますが、全てのアイテムがコロナウイルス・インフルエンザウイルスなど、エンペローブを持つウイルスに効果があるわけではありません。

アルコールはエタノール濃度によっても効果が異なっていて、エタノール濃度が低すぎたり高すぎたりすると除菌が難しい場合があります。

世界保健機関 (WHO)が発表した「WHO手指衛生ガイドライン」によると、除菌効果が高いとされているのは、エタノールの濃度が60v/v%〜80v/v%のアルコールです。
(v/v%とは体積パーセント濃度のことで、全体の体積のうち溶けている物のかさが占める割合を指します。)

[参考]WHO手指衛生ガイドライン

除菌用にアルコール用品を購入する場合は、エタノール濃度にも注意することが大切です。


除菌効果を高めるアルコールの正しい使い方

アルコールを使って除菌する場合は、効果のあるアイテムを使うことだけでなく、正しく使うことも重要です。
次の2つのポイントを守りましょう。

あらかじめ水分は拭き取っておく

アルコールを使って除菌をする際、表面に水分が付着したままアルコールを使ってしまうと、水分と混じってエタノール濃度が下がって除菌効果が低くなってしまいます。
アルコールを使用するときはあらかじめ水分は拭き取っておきましょう。

手指に使う場合はアルコールをしっかり付けて除菌後は保湿する

アルコールはモノの除菌だけでなく、手指の除菌にも使用することができます。

手指の除菌に使う際は、スプレータイプなら1プッシュジェルタイプなら2プッシュしっかりと手に取ります。

手にとったらまず、手のひら同士を擦り合わせてしっかりとアルコールを伸ばして、アルコールを手の平全体につけます。
次に、指先と指の背を片方の手のひらで擦って指先の除菌をします。
指先の除菌ができたら、手の甲、指と指の間にもアルコールを擦り込み、最後に手首にもつけて完了です。

アルコールで除菌したあとの手指は、肌のうるおいをキープする皮脂膜がアルコールで失われるため、非常に乾燥しやすくなっています。ハンドクリームでしっかり保湿しましょう。


除菌用アルコールの保存方法

アルコールは引火しやすい液体なので、保存するときはガスコンロやストーブといった火気の近くでは保管しないようにしましょう。

また、小さな子供やペットの手が届かないところで保管することも大切です。
アルコールを小さな子供やペットが誤飲してしまうと大変危険で、特にペットの場合はたとえ誤飲したのが少量でもアルコール中毒を引き起こしてしまいます。
誤飲を防ぐためにも、手の届かない高い場所や目につかない場所に保管しましょう。


より効果的に除菌をしたいなら次亜塩素酸水がおすすめ

「より除菌効果に優れたアイテムが欲しい」「色々なウイルスに使えるアイテムが良い」と考えている方におすすめなのが次亜塩素酸水です。

次亜塩素酸水とは

次亜塩素酸水とは、白血球が生成する細胞性免疫の1つである次亜塩素酸を主成分とする溶液です。人間の体内で生成される成分が主成分となっているのに加えて、家庭で使われるものの多くが人の肌と同じ弱酸性であることから、あんしん・安全に使える魅力があります。

次亜塩素酸水は一般家庭はもちろん、介護施設や保育施設など様々な場所で広く活用されており、消臭効果、ダニのしがいやふん・花粉に含まれるたんぱく質の低減効果、そして除菌効果があります。

次亜塩素酸水にはアルコール以上の除菌力がある

次亜塩素酸水を使えばエンベロープウイルスはもちろん、

アルコールでの除菌が難しいノンエンベロープウイルスにも除菌効果を発揮します。

ノンエンベロープウイルスが次亜塩素酸水で除菌できる理由には、次亜塩素酸水が持つ有機物(燃えると二酸化炭素が発生する炭素を含む化合物)に触れると、溶液の成分がただの水とわずかな塩に分解される性質が関係しています。

ノンエンベロープウイルスは、脂質性の生体膜であるエンベロープがなく表面がカプシドと呼ばれるたんぱく質で覆われているため、次亜塩素酸水がノンエンベロープウイルスに触れると溶液の分解が生じます。このとき、溶液の分解と同時にウイルスの分解もおこなわれるため、次亜塩素酸水でも除菌が可能なのです。

次亜塩素酸水が水に還る仕組みについては以下でも詳しく解説しているので、気になる方はぜひ読んでみてください。

  次亜塩素酸水は本当に水に戻る?次亜塩素酸水の性質と安全性について 除菌・消臭に活用できる次亜塩素酸水には「水に還る(水に還る)性質」があります。今回は、次亜塩素酸水が持つ水に還る性質について詳しく解説。また、安全性や保存方法など、次亜塩素酸水を使う際に役立つ情報もお伝えします。 norox(ノロックス) | 次亜塩素酸水でインフルエンザウイルス・ニオイを低減する除菌消臭ミスト


次亜塩素酸水は次亜塩素酸ナトリウム液よりも除菌効果が高い

ノンエンベロープウイルスに有効なアイテムとして、次亜塩素酸水の他にも塩素系漂白剤を水で希釈した次亜塩素酸ナトリウム液が挙げられます。

次亜塩素酸ナトリウム液と比較すると、次亜塩素酸水には80倍の除菌効果があり、アルコールだけでなく次亜塩素酸ナトリウム液よりも高い除菌力を有しています。

また、名前が非常に似ていますが、次亜塩素酸水は弱酸性であんしん・安全に使える一方、次亜塩素酸ナトリウム液は強アルカリ性で、触れると肌が荒れてしまう性質があります。

除菌効果が高いだけでなく、次亜塩素酸水は扱いやすさの点でも次亜塩素酸ナトリウム液を上回っています。

次亜塩素酸水の使い方

次亜塩素酸水を除菌アイテムとして使う場合、2通りの使い方ができます。

1つ目がスプレーボトルに詰めて使う方法です。
希釈した次亜塩素酸水をスプレーボトルに詰めて使うことで、気になるときにサッと除菌ができます。

2つ目が専用の噴霧器で噴霧する方法です。
アルコールや次亜塩素酸ナトリウム液は噴霧することが危険ですが、次亜塩素酸水は専用の噴霧器を使用すれば噴霧することが可能で、室内に置いてあるモノや壁・床に付着したウイルスへの対策ができます。

ただし、次亜塩素酸水の噴霧については厚労省が「各製品の安全性情報や使用上の注意事項等を確認いただき、消費者に御判断いただく」という見解を出しています。
[参考]新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について

次亜塩素酸水を噴霧器で使用する際は、製品の注意書きなどをよく確認しましょう。

次亜塩素酸水の濃度について

スプレーとして活用する場合、日常的に使用するのであれば次亜塩素酸水の濃度は50ppm〜100ppm(0.005%〜0.01%)で問題ありませんが、ノンエンベロープウイルスを除菌したいときは200ppm(0.02%)に調整した次亜塩素酸水を使うようにしましょう。
専用の噴霧器で使用する場合は、50ppm(0.005%)に希釈するのが望ましいです。

【参考】次亜塩素酸水の希釈方法については以下の記事で解説しています。

  次亜塩素酸水の正しい薄め方|濃度に応じた最適な使い方とあわせて解説 次亜塩素酸水を使うときは薄めて使うのが一般的で、だいたい50ppm〜200ppmに希釈されることが多いです。今回の記事では50ppm・100ppm・200ppmに分けて薄める方法と希釈した溶液の使い方を解説します。 norox(ノロックス) | 次亜塩素酸水でインフルエンザウイルス・ニオイを低減する除菌消臭ミスト


次亜塩素酸水ならノロックスがおすすめ

ノロックスとは、出荷の際に液性がph5.8〜6.2の弱酸性、濃度が200ppmになるよう厳密に調整された次亜塩素酸水です。

ノロックスは、あんしん・安全に使えることに加えて、複数のウイルスへの除菌効果が第三者機関でおこなった評価試験によって実証されており、安全性と有効性に優れています。

一般のご家庭はもちろん、赤ちゃんや小さな子供、ペットがいる環境や、植物を育てている環境でも、ご使用いただけます。

評価試験については以下のページで詳しく解説していますので、ノロックスが気になる方はぜひチェックしてみてください。

【ノロックスの評価試験について】


また、液剤を単体で販売しているだけでなく、スプレーボトルと液剤のセットや、専用噴霧器と液剤のセットなどをご用意しており、用途に合わせて手軽に使い始められるという魅力もあります。

除菌効果に優れたアイテムや安全に使用できる除菌アイテムをお探しの方はノロックスを検討してみてはいかがでしょうか。

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※ウイルス・菌・ニオイを除去する性質はありますが、実際の効果を保証するものではありません。

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