次亜塩素酸水とアルコール消毒液の違いを比較!それぞれの性質を解説
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ウイルス対策が必要不可欠となっている今、除菌に有効的なのはアルコール消毒液だけではありません。
次亜塩素酸を主成分とする次亜塩素酸水もウイルス対策に効果があり、現在ではアルコール消毒液ではなく次亜塩素酸水で除菌をする方も増えています。
次亜塩素酸水もアルコール消毒液も、ウイルス対策に有効という点では共通していますが、
「次亜塩素酸水はアルコール消毒液と何が違うの?」
「どっちを使ったらいいの?」
と感じている方も多いかと思います。
次亜塩素酸水とアルコール消毒液は、肌への影響や除菌・ウイルスへの効果など異なる部分がとても多く、どちらを使うか検討する際には両者を比較して、自分の状況にあったものをお選びいただくのが最適です。
ここでは、次亜塩素酸水とアルコール消毒液を比較し、どんな相違点があるのか詳しく解説します。
次亜塩素酸水とアルコール消毒の特徴
次亜塩素酸水とは?
次亜塩素酸水とは、次亜塩素酸を主成分とした水溶液です。
主成分である次亜塩素酸は、人間の体の免疫システムとして白血球内で生成されている細胞性免疫のメインとなる物質で、体内に侵入してきた細菌やウイルスを攻撃し、排除します。
アルコール消毒液とは?
アルコールにはいくつか種類がありますが、その中でもアルコール消毒液の主成分となっているのがエタノール(エチルアルコール)です。
エタノールには、発酵アルコールと合成アルコールの2種類があり、アルコール消毒液に使われているのは発酵アルコールです。
発酵アルコールは、糖質原料(サトウキビ・テンサイなど)やデンプン質原料(トウモロコシ・イモ類など)を発酵させたアルコールで、消毒液だけでなくお酒にも使われています。
一方、合成アルコールは化学反応によってつくったアルコールで、洗剤や化粧品などの原料として使われています。
アルコール消毒液には、液状のものだけでなく、ジェル状のものやスプレータイプのものがあり、種類が豊富なのが特徴です。
次亜塩素酸水とアルコール消毒液の比較
次亜塩素酸水とアルコール消毒液はどちらもウイルス対策に有効なアイテムですが、肌への影響や残留性など異なる点はとても多く、それぞれの特性を理解した上でどちらを使うのかを選びましょう。
肌への影響
次亜塩素酸水とアルコール消毒液では肌への影響が全く違います。
次亜塩素酸水の場合、ウイルス対策などで使用されるのは、弱酸性次亜塩素酸水や微酸性次亜塩素酸水など、次亜塩素酸水の中でも人の肌に近いものが多いです。
そのため、万が一肌に触れたり口に入ってしまっても、影響が出にくいのがほとんどです。
また、次亜塩素酸水は有機物に触れると水に還るため、肌に付着してしまっても有害な物質が発生しません。
一方、アルコール消毒液には、肌に触れると荒れてしまう可能性があり、ウイルス対策で何度も手指にアルコール消毒液をつけていたら、手先が荒れてしまったケースも少なくないです。
アルコール消毒液による手荒れ・肌荒れの原因は、脂質を溶かす作用と脱水作用がにあります。
2つの作用によって、皮脂と水分からなる肌のバリア機能が失われてしまうため、肌に影響が生じてしまいます。
また、万が一口に入ってしまった場合、製品によっては気持ち悪くなるなどの影響が出る恐れもあります。
除菌・ウイルスへの効果
次亜塩素酸水はウイルスに対して効果があることがわかっています。
ただ、どの程度の効果があるかや、何種類のウイルスに効果があるかは、次亜塩素酸水によって異なります。
ノロックスでは、3種類のウイルスに有用性が認められています。
薬機法上、特定のウイルス名を出すことはできませんが、第三者機関にて各ウイルス不活性化試験・細菌の除菌試験をおこなったところ、効果がみられたことが証明されています。
一方、アルコール消毒液もウイルスに効果があるものの、強力なウイルスに対しては効果がないことがわかっています。
アルコール消毒液が効かないウイルスの代表的なものとして、感染が拡大することもあるノロウイルスが挙げられます。
[参考] 驚異の感染力!『ノロウイルス』から身を守るためには〜パート2〜
消臭効果
次亜塩素酸水には酸化作用があり、においの元を分解・破壊できるため、消臭効果が認められています。
においの中でも特に、食べ物・生ゴミ・タバコ・ペット・体臭・トイレのにおいなどに対する効果があるとされています。
ノロックスでも第三者機関によって消臭効果が確認されています。
[参考]【知らなきゃ損!】除菌だけじゃない、次亜塩素酸水の消臭パワー3選
一方、アルコール消毒液は次亜塩素酸水とは異なり、必ずしも全てのアルコール消毒液に消臭効果があるわけではなく、製品によってばらつきがあります。
におい・香り
次亜塩素酸水は、わずかに塩素臭がありますがすぐに消えるため、基本的に無臭です。
対してアルコールには強いアルコール臭があり、においが気になる場合もあります。
不燃性か可燃性か
次亜塩素酸水は不燃性の溶液ですが、アルコール消毒は可燃性の溶液です。
ただ、アルコール消毒液はもちろん、次亜塩素酸水にも火気のある場所での使用はしないよう注意書きがされているので、不燃性だからと安心せず、使う場所には気をつけましょう。
空間噴霧ができるか
次亜塩素酸水は専用の噴霧器を使用すれば、空間噴霧をすることができます。
そのため、モノに付着した菌だけでなく、浮遊している菌の除菌にも活用することができます。
一方、アルコール消毒液は、人への刺激が強いうえ、可燃性で引火する恐れがあるため、噴霧することはできません。
残留性
次亜塩素酸水もアルコール消毒液も使用後、残留しない共通点があります。
ただ、次亜塩素酸水は「においやウイルスに触れると次亜塩素酸水の成分が分解されて水に還る性質」があります。それに対し、「アルコール消毒液は揮発する性質がある」という違いがあります。
次亜塩素酸水は肌が弱い人でも使いやすい
次亜塩素酸水もアルコール消毒液もウイルス対策に有効的ですが、アルコール消毒液は肌への影響があり、アルコール消毒液のせいで肌が荒れてしまうこともあります。
一方、次亜塩素酸水は肌と同じ弱酸性で、万が一肌に触れてしまっても害はありません。
また、複数のウイルスへの効果もあるので、特にウイルス対策に力を入れたいときはうってつけです。
人への影響が少ない、複数のウイルス対策に効果的ということから、次亜塩素酸水は、一般の家庭だけでなく、医療現場や介護施設、保育機関などでも幅広く使われています。
ノロックスでは、pH値5.8~6.2の次亜塩素酸水を販売しています。
机やドアノブなどのウイルス対策や、トイレやゴミ箱の消臭対策に使いやすいスプレータイプと、付着菌や浮遊菌の除菌やお部屋の消臭に活用できるミスト噴霧器をご用意しています。
ぜひノロックスの製品をチェックしてみてください。