【インフルエンザハラスメント】あなたの会社は大丈夫?
流行中のインフルエンザ。「熱が出た後5日、かつ解熱した後2日」が復帰の目安とされていますが、誤った対応を取る職場も少なくないそうです。
インフルエンザについての詳しい記事はこちらを御覧ください。
インフルエンザハラスメントって?
昨年末、こんな「ハラスメント」が話題になっていたのをご存知でしょうか?
インフルエンザに感染しても休みを取らせてくれなかった、出社したら「みんなが迷惑している」と非難を浴びた。という「ハラスメント」。
これらの理不尽な行為は「インフルエンザハラスメント」と呼ばれています。
「インフルエンザハラスメント」が話題になったきっかけが、養命酒製造が社会人10000人を対象に実施した、ビジネスパーソンの「風邪・インフルエンザ予防」というテーマのインターネット調査です。
その調査によると、昨シーズンにインフルに感染した122人の22.1%が「完全に治る前に出勤した」と回答。このうちの3.3%はなんと「休まずに出勤した」と回答していました。
さらに、37人がインフルエンザを理由に嫌がらせを受けたことがあると回答しています。
具体的には「予防意識の低さを指摘された」(30代女性)、「仮病と疑われた」(40代男性)などが挙げられました。
また、若者の労働相談などを受け付けるNPO法人「POSSE(ポッセ)」によると、同種の相談は珍しくないそうです。
しかし、実際に相談までしようという人はわずかで、ハラスメントを受けても職場に言えずに我慢している人の方が多いのが現実のようです。
職場には休まず出社するのが当然との認識が残る企業も多く、インフルエンザによる休暇を理由に解雇や賃金カットなどの不利益を被ることがあれば、労働組合や専門の相談窓口にすぐ相談する勇気を持つことも大切なのではないでしょうか?
世間にはびこるインフルハラスメント
大相撲でもインフルエンザの問題が露呈しました。
体調不良を訴えた力士が、病院でインフルエンザとの診断を受けたが午後から巡業に参加し、取組で相撲を取るため土俵にあがっていたそうです。
取組直前で、対策が取れなかったそうですが、相撲協会は対応の間違いを認め、今後は力士や関係者がインフルエンザと診断された場合、すぐに隔離して休ませるとしています。
問題は角界だけではありません。
同じく昨年12月、観光バスの「はとバス」が停車していたハイヤーに追突し、ハイヤーの運転手が死亡するという事故がありました。バスのドライバーはインフルエンザにかかっており、事故当時、高熱がありました。
ウイルス対策に関する認識の違い
ネット上では、小売り大手のイオンが、接客時のマスク着用を「原則禁止」とする通達をグループ各社に出し、物議をかもしています。
みだしなみのルールを徹底したそうですが、SNS上では擁護と批判が交錯しており、ウイルス対策に対する個人の考え方に差が大きいことが伺えました。
厚生労働省はせきや飛沫(ひまつ)による感染症を防ぐ方法の一つとして、マスクの着用を呼びかけていますが、大手百貨店でも対応が分かれているそうです。
一般的な対策方法についてはこちらの記事を御覧ください。
マスク禁止を導入している企業の意見として、「お客さまからの声によるものが大きい」としたうえで、「マスクをしていると声が聞き取りづらく、表情が分かりにくいのでコミュニケーションに支障が出てくる。」
また、どの販売員がどこにいるか分かりにくいし、重篤な病を患っているような印象を与え、お客さまが声をかけづらい」と説明しています。
よほどひどい症状の場合はマスクをして接客をさせるのではなく、休ませるなどといった対応をとるそうです。
インフルエンザハラスメントを受け、インフルエンザに感染しても休ませてもらえない人がいる一方で、マスクをして接客をさせるくらいなら休ませる。といった考え方の企業もある。なんだか皮肉な話しですね…
万が一に備えて
万が一、インフルエンザに感染してしまった時のために、事前に就業規則などでインフルエンザ感染時の休み方などルールを決め、社内での取り扱い方を決めておくことが重要です。
皆さんの会社は福利厚生でインフルエンザの予防注射を受たり、感染後の対応方法などきちんと決まっていますか?
一度自分の会社のインフルエンザなどのウイルス対策に対する考え方、対応方法などを確認してみてはいかがでしょうか?
また、インフルエンザハラスメントやマスクをしての接客の賛否などからも分かるように、ウイルス対策に対しての考え方が以前より大きく変わってきています。
あなたはこの問題に対してどう考えますか?
そして、もし自分が当事者になった場合、どう行動していきますか?
ノロックスは、従業員の皆様が快適に仕事ができるよう福利厚生の1つとして導入していただいております。