次亜塩素酸水の正しい捨て方と長持ちさせるための保存方法
目次[非表示]
- 1.次亜塩素酸水の正しい捨て方
- 2.次亜塩素酸水を捨てるときの注意点
- 2.1.メーカーや販売店が定める方法で捨てる
- 2.2.電化製品・紙など近くに水分に弱いものを置かない
- 2.3.捨てるときは部屋を換気をする
- 3.次亜塩素酸ナトリウム液の捨て方
- 3.1.濃度を薄める
- 3.2.手袋やゴーグルをする
- 3.3.換気する
- 3.4.酸性のものと混ぜない
- 4.次亜塩素酸水を少しでも長持ちさせるには
- 4.1.日光に当たらないよう保管する
- 4.2.冷所で保管する
- 5.ノロックスの次亜塩素酸水は正しく保管すれば長く使える
使用期限を過ぎてしまって使い切れなかった場合や、専用の噴霧器内に残ってしまった場合、次亜塩素酸水を使い始めたばかりだと、どのように次亜塩素酸水を捨てればいいのか迷ってしまいますよね。
そのまま生活排水として流しに捨てていいのか、何か特別な処理をしなければいけないのかなど、色々気になる点は多いかと思います。
次亜塩素酸水は基本的に、生活排水として捨てて問題ありません。
ただし、捨てるときには、いくつか注意しなければならないことがあります。
今回は、次亜塩素酸水の正しい捨て方や次亜塩素酸水をできるだけ長持ちさせる方法などを解説します。
次亜塩素酸水の正しい捨て方
基本的に、次亜塩素酸水は生活排水として廃棄できる溶液なので、生活排水として排水口やトイレに捨てて問題ありません。
ただし、飲用目的である水と違い、次亜塩素酸水は除菌や消臭アイテムとして使われる溶液なので、排水口に捨てる際は食べ物を扱うキッチンの排水口ではなく、洗面所やお風呂の排水口を使うことをおすすめします。
次亜塩素酸水を捨てるときの注意点
次亜塩素酸水は生活排水として捨てられますが、捨てるときにはいくつか注意点があります。
メーカーや販売店が定める方法で捨てる
生活排水として捨てられることはどの次亜塩素酸水でも変わりませんが、細かい方法はメーカーや販売店によって異なります。
例えば、買ったままの原液をそのまま水に流せるタイプの次亜塩素酸水もありますが、水で希釈してから捨てるよう決まっているタイプの次亜塩素酸水もあります。
次亜塩素酸水によってすでに希釈されているかどうかは異なるので、捨てるときは、必ずメーカーや販売店が指定した方法に従って捨てましょう。
電化製品・紙など近くに水分に弱いものを置かない
使用期限が過ぎてしまった次亜塩素酸水や専用の噴霧器内に残っている次亜塩素酸水を捨てる際は、電化製品や紙などの水分に弱いものは遠ざけておきましょう。
特に、近くに電化製品を置いたままにしておくと、次亜塩素酸水がかかって故障することにもなりかねません。
捨てるときは部屋を換気をする
次亜塩素酸水の中には薄い塩素臭がするものがあります。
基本的に、次亜塩素酸水は有機物に触れると反応して水に還るため、少しの量であれば塩素臭が気になることは少ないです。
しかし、大量の次亜塩素酸水をまとめて捨てると塩素臭が気になるケースがあります。
次亜塩素酸水をまとめて捨てる場合は、窓やドアを開けておくなど、換気しながら捨てましょう。
次亜塩素酸ナトリウム液の捨て方
次亜塩素酸水と非常に似ているものに、次亜塩素酸ナトリウムを主成分とした水溶液である次亜塩素酸ナトリウム液があります。
次亜塩素酸ナトリウム液は自治体に決まりがなければ、生活排水として捨てることができますが、濃度や捨て方など細かい注意点がいくつもあります。
濃度を薄める
まず、注意しなければいけないのが濃度です。
家庭で次亜塩素酸ナトリウム液を使う場合、塩素系漂白剤を水で希釈して作りますが、基本的に濃度はだいたい約0.05%前後です。
濃度が高すぎると腐食の原因となってしまうので、次亜塩素酸ナトリウム液が余ってしまったら、まず水を足し濃度を下げてから排水口やトイレに流します。
流す時は、そのまま薄めたものを流すのではなく、水道を出しながら流しましょう。
手袋やゴーグルをする
次亜塩素酸ナトリウム液は強いアルカリ性の液体を希釈して作るため、肌に直接触れたり目に入ったりすると危険です。
捨てる時にはゴーグルをして目を保護したり、ゴム手袋かビニール手袋をして手に付くのを防いだりしましょう。
換気する
次亜塩素酸ナトリウム液を使って消毒をおこなう場合、換気が必要です。
捨てるときにも換気が必要なので、窓やドアを空けておきましょう。
酸性のものと混ぜない
次亜塩素酸ナトリウム液はアルカリ性の溶液なので、酸性の液体と混ざると有毒ガスが発生します。
すでに酸性の液体を流していたり、トイレや排水口に設置型の洗浄剤を置いたりしている場合は、生活排水として捨てず自治体の指示に従って捨てましょう。
次亜塩素酸水を少しでも長持ちさせるには
「できるだけ次亜塩素酸水を長持ちさせて次亜塩素酸水を使い切りたい!」という場合は、正しく保管することが何よりも大切です。
日光に当たらないよう保管する
次亜塩素酸水の主成分である次亜塩素酸は紫外線に弱く、日光に当たると酸素と塩素に分解されて揮発してしまいます。
揮発すると除菌・消臭の効果がなくなってしまうため、保管する場合は、日光が当たらない場所で保管しましょう。
また、次亜塩素酸水をスプレーボトルに詰め替えて使用する際、ボトルに遮光性がないと日光に当たってしまうので、使用期限がくる前に効果が失われてしまいます。
必ず、遮光性のあるスプレーボトルに入れ替えて使いましょう。
冷所で保管する
もともと次亜塩素酸水は長く保管しておけば置くほど塩素濃度が低下して除菌・消臭の効果がなくなってしまうため、使用期限が設定されています。
例えば、ノロックスでは未開封の場合は製造から1年が有効期限とされていますが、開封した場合は、2倍に希釈してボトルに入れた液剤だと約1か月、4倍に希釈して噴霧器に入れた液剤だと1週間以内となっています。
しかし、温度が高い場所で保管していると使用期限がくる前に効果がなくなってしまうので、次亜塩素酸水を保存するときはできるだけ温度が低い冷暗所で保管するようにしましょう。
ノロックスの次亜塩素酸水は正しく保管すれば長く使える
次亜塩素酸水は生活排水として手軽に捨てることができますが、
●メーカーや販売店が決めている捨て方で捨てる
●捨てるときは水分に弱いものを近くに置かない
●においが気になる場合や大量に捨てる場合は換気する
などいくつか注意点があるので、正しい方法で捨てましょう。
次亜塩素酸水を使っていると、使用期限の短さがどうしても気になってしまうかと思いますが、ノロックスの次亜塩素酸水は劣化が遅い希釈混合で生成しているので、未開封であれば製造から1年間は保管できます。
ただし、長持ちさせるためには、正しく保管することが大切です。
次亜塩素酸水は紫外線や高温に弱いので、冷暗所で保管しましょう。