インフルエンザ予防は飲み物でも効果あり?!
前回の記事では食べ物で出来るインフルエンザ対策についてご紹介させていただきました。
前回の記事はこちら
しかし、毎日バランスのいい食事を摂るのは難しいのが現実…
そこで今回はもっと手軽に毎日続けられる「飲み物」でのインフルエンザ対策についてご紹介いたします。
食べ物とは違い、飲み物なら仕事や家事、勉強の合間にと取り入れやすいですよね。
では、予防に効果のある飲み物はなにか?
それはズバリ、「緑茶」と「紅茶」です!
「緑茶」と「紅茶」はインフルエンザ対策に効果的?!
緑茶
日本カテキン協会によると、緑茶には、インフルエンザウイルスに直接作用して感染を阻害する成分があるそうです。
ウィルスは、細菌と違い自分で増殖するのではなく、特定の細胞に取りついてその細胞の中で増殖します。
ウィルスは突起(スパイク)を持っていて、その先に細胞と取りつくジョイント部分があります。スパイクにはウィルスによってそれぞれ固有のマークがついています。一般的にワクチンによる予防は、体の中にウィルスの抗体を作り、その抗体がスパイクのマークをとらえて細胞に取りつくのを防ぐものです。そのため、例えばインフルエンザではマークの種類の違うインフルエンザウィルスが複数あるため、ワクチンで作られた抗体とマークの合わないインフルエンザウィルスの感染を防ぐことができません。一方、カテキンのウィルス感染予防効果は、ジョイントの部分をふさぐものであるため、ウィルスのマークの違いによらず発揮することができます。引用元:日本カテキン協会
つまり、緑茶に含まれる「カテキン」が、インフルエンザウイルスの細胞内への侵入を防いだり、インフルエンザウイルスに感染した細胞内で、新たに作られたインフルエンザウイルスが他に広がることを抑える効果があり、結果としてインフルエンザウイルスを予防しているそうです。
紅茶
紅茶はもともと緑茶と同じ茶葉から出来ており、紅茶の製法で名称や風味が変わります。
インフルエンザウイルスに対する有効成分としては緑茶に多く含まれる「カテキン」が有名ですが、紅茶として酸化発酵すると、この「カテキン」同士が結合し新たなポリフェノール成分「テアフラビン」となります。
この「テアフラビン」はインフルエンザウイルスにとても有効なんだとか。
紅茶エキスでのインフルエンザウィルスに対する実験では、通常飲んでいる濃さの約300分の1の濃度の紅茶エキスを60分作用させることにより、A型インフルエンザの感染力が失われるという結果が出されています。またB型インフルエンザでは125分の1の濃度の紅茶エキスで60分作用させることにより感染力が失われました。
マウスを用いた実験においても紅茶エキスによる効果は有効であることが報告されています。出典:「奇跡のカテキン」島村忠勝(PHP研究所)
有効的な飲み方
インフルエンザウイルスと茶成分が接触する温度を4度と37度で比較したところ、37度の方が感染を防ぐ効果が高い結果が出たそうです。
このことから、冷えたペットボトルのお茶よりは温かい急須で淹れたお茶の方が、インフルエンザ対策としては有効だそう!
1日当たり、2~3杯分(500ml程度)以上を飲むことを推奨されており、マイボトルなどに温かいストレートの紅茶や緑茶を入れて、こまめに少しずつ飲用するようにしましょう。
まとめ
冬場は寒く、乾燥や発汗で体内の水分量が少なくなっても気付きにくい季節です。
だからこそ、水分補給を忘れずに紅茶や緑茶をこまめに飲むことで、インフルエンザ対策に有効な成分と水分を同時に摂取することができ、ウイルスを排除する免疫力の維持にもつながっていきます。
みなさんもバランスのいい食事を心がけ、毎日温かい「緑茶」や「紅茶」で体を温めながらのインフルエンザ対策始めてみませんか?